概要
福智町社会福祉協議会では行政と協働して地域支え合い体制づくり事業(地域でひとり暮らし高齢者等の要支援者を地域住民の協力により自主的に見守る体制を作っていくことを目標とする事業)を進めています。これからますます進むであろう少子高齢化や一人暮らし高齢者等の要支援者の増加、地域での孤立化の防止に備え、共に支え合う地域づくりを目指します。
5つの事業のご提案
- ①見守りのネットワークづくり
- 地域において支援が必要な人を把握し、見守ったり、手助けをするネットワークをつくります。「見守りネットワークカード」を作成したり、「ハートフルキーパー(支え合い協力員)」をつくり支援を進めていきます。
- ②地域防災マップづくり
- 災害時における避難所や避難経路、危険箇所、避難時に支援が必要な人などを確認しながら地域の防災マップをつくり、災害に強い地域づくりを進めていきます。
- ③認知症サポーターの育成
- 急速に増えてきている認知症。認知症は誰もがなりうる病気です。地域で認知症に関する学習会を開催して認知症を正しく理解し、地域のみんなで認知症の方を見守り、支援できる地域づくりを進めていきます。
- ④防犯の地域づくり
- 泥棒が空き巣をあきらめた理由第1位は「声をかけられた」です。地域のつながりや、支え合いが犯罪に強い地域をつくります。地域の防犯レベルを確認しながら、防犯の地域づくりを進めます。
- ⑤介護予防教室の開催
- 地域の集会所等を利用し、介護予防教室を開きます。1週間に1回3ヶ月間(計12回)、運動指導員・看護師・栄養士などの専門スタッフによる教室です。内容は運動機能の向上、栄養改善、認知症予防などです。
ハートフルキーパー とは
現在、福智町・福智町社会福祉協議会では、モデル地区の行政区を中心として地域支え合い体制づくりをすすめています。地域支え合い体制づくりとは、ひとり暮らしの高齢者や障がい者など地域において支援が必要な人を、地域住民の協力により見守る体制をつくっていくことです。その体制をつくるうえで地域のキーパーソンとなるのが「ハートフルキーパー」です。
ハートフルキーパーは地域で支援が必要な人を見守ったり、手助けをしたりするネットワークの中心となる人です。約30世帯に1人の割合で設置を考えています。地域の中で「ハートフルキーパー」がお互いに連携をとりながら、また区長さんや民生委員さんなどと協力しながら、安心・安全な地域づくりをしていきます。
ハートフルキーパーの役割
地域でどういった活動をおこなっていくかによって、ハートフルキーパーの役割は多少変わってきますが、次のような役割が考えられます。
- 見守り活動......地域の支援が必要な人のことを気にかける。また緊急時には民生委員さんや区長さんや地区の役員さんなどと連携しながら、緊急連絡先や関係機関に連絡できる体制をつくっておく(ネットワークカードの作成)。
- 地域内の福祉問題を話し合う......地域のなかに子育てのこと、介護のことなどで困っている人や問題を把握して地域のなかで連絡し合う。また必要であれば関係機関へ連絡をする。
- 福祉の情報の発信......ハートフルキーパーを通じて地域の住民に福祉の情報を提供していく。
などです。すべてをしなくてはいけないというわけではなく、地域に必要な活動を地域の役員さんや民生委員さん、ハートフルキーパーで話し合いながら、少しずつ取り組んでいくことで安心・安全な地域づくりにつながっていくと思います。